みなさん、こんチベ!

「正義のヒーロー」と聞いて、
あなたはどんな姿を想像しますか?

今回は、往年の名作を現代のSNS社会と見事に融合させ、
「本当の正義とは何か」を問いかける異色のヒーローアニメ

『GATCHAMAN CROWDS』

の個人的な感想、紹介小噺です。

SNS社会 x ヒーロー!?『GATCHAMAN CROWDS』の基本とあらすじ

GATCHAMAN CROWDS

基本データ
 放送時期:2013年7月〜9月(第1期)
 制作:タツノコプロ
 主要キャスト:内田真礼さん(一ノ瀬はじめ)、
        逢坂良太さん(橘清音)、
        浪川大輔さん(枇々木丈)、
        平野綾さん(パイマン)、
        宮野真守さん(ベルク・カッツェ) ほか

あらすじ・世界観
 インフラ化しつつあるSNS「GALAX」が普及した日本。
 文具好きで独自の価値観を持つ女子高生・一ノ瀬はじめが、
 Gスーツの力を与えられ新米ガッチャマンに。
 彼女の予測不能な行動が、停滞していた世界を大きく変えていく。

詳しいキャストや作品情報は『GATCHAMAN CROWDS』公式サイトをご確認ください。

2. 愛を込めて言いたい!SNS社会の今だからこそ、GATCHAMAN CROWDSを絶賛する4つの理由

見どころ1:時代を先取りしすぎた「SNS×ヒーロー」のテーマ

2013年の放送当時から、ネット上の「炎上」「承認欲求」
「大衆の暴走」といったSNSの功罪を的確に描き出しています。

作中に登場する巨大SNS「GALAX(ギャラックス)」は、
スマホを通じて人々が助け合うツールですが、
一歩間違えれば狂気へと変貌する危うさを持っています。

一部の選ばれた人間だけが戦う従来のヒーロー像を解体し、
「スマホを持つ僕たち一人ひとりがヒーローになり得る(同時に加害者にもなり得る)」
というメッセージは、
SNSが完全にインフラ化した今の時代に観てこそ、
そのテーマの深さにハッとさせられます。

見どころ2:主人公・一ノ瀬はじめの圧倒的な「陽」の魅力と哲学

これまでのヒーロー像を根本から覆すのが、
主人公・一ノ瀬はじめという存在です。

彼女は「敵が現れたら倒す」というお約束をあっさりと無視し、
得体の知れない宇宙人に対しても、
まずは対話し、理解しようと歩み寄ります。

「世界を平和にする」のではなく「世界をアップデートする」という彼女の視点は、
善悪の二元論に囚われがちな現代において非常に新鮮です。

他者を決して否定せず、
どんな物事にも面白さを見出す
彼女のブレない姿勢と明るさは、
観ているこちらの価値観まで
広げてくれるようなパワーを持っています。

見どころ3:宮野真守の怪演!最狂の異星人ベルク・カッツェ

人間の悪意やSNSの匿名性を煮詰めたような
最悪のヴィラン、ベルク・カッツェ。

彼の恐ろしさは物理的な強さではなく、
人間の「嫉妬」や「承認欲求」を巧みに煽り、
自滅へと導く精神的なえげつなさにあります。

特筆すべきは、カッツェを演じる宮野真守さんの
アドリブ全開&ネットスラングまみれの怪演です。
小馬鹿にしたような笑い声と、
煽りスキルが高すぎるセリフ回しは狂気に満ちており、
一度聴いたらトラウマレベルで耳から離れません。
この「気持ち悪さ(褒め言葉)」は必聴です!

見どころ4:中村健治監督×岩崎琢音楽が生むスタイリッシュな世界観

『モノノ怪』や『つり球』を手掛けた中村健治監督ならではの、
色鮮やかでポップな映像表現が爆発しています。

キナコ氏原案のカラフルなキャラクターと、
前衛的でメカニックなGスーツのデザインが、
古いガッチャマンのイメージを鮮やかに塗り替えています。

このメカニックなGスーツと変身シーンが
厨二心をとてもくすぐってくるんですよ

そして何より、音楽担当・岩崎琢さんによる劇伴(BGM)が最高です!
お馴染みの「バード・ゴー!」という掛け声とともに流れる
ダブステップ調のクラブミュージックのような戦闘曲は、
鳥肌が立つほどのカッコよさ。

映像と音楽のシンクロ率が高く、
とにかくテンションが上がる仕上がりになっています。

3. 正直な評価!『GATCHAMAN CROWDS』がおすすめな人と向かない人

本作は、1970年代の『科学忍者隊ガッチャマン』の名前を冠しながらも、
その中身を現代のネット社会に合わせて徹底的に解体・再構築した野心作です。
そのため、ネット上では「昔のガッチャマンとは別物」
「テーマが深くて考えさせられる」といった、さまざまな評価が飛び交っています。

本作を最大限に楽しむコツは、
「過去の勧善懲悪のバトルアニメではなく、現代のSNS社会を映し出すSF群像劇として観ること」です。

これを踏まえた上で、本作が刺さる人とそうでない人を正直にまとめました。

こんな人には激しくおすすめ!

1. 考えさせられる深いテーマの作品が好き

ネット社会のリアルや「大衆の正義」について深く考察したい方にぴったりです。SNSの炎上、匿名性の怖さ、承認欲求といった現代特有の闇を鋭く突いたシナリオは、大人にこそ刺さる見応えがあります。

2. 独自の世界観やスタイリッシュなデザインに惹かれる

色鮮やかな映像表現と最高の音楽に浸りたい方におすすめです。中村健治監督のポップな色彩感覚と、岩崎琢氏のテンションが上がるクラブミュージックのような劇伴は、アニメというよりひとつのアート作品を観ているような感覚になります。

3. 前向きで哲学的な主人公を見たい

一ノ瀬はじめのブレない芯の強さに元気をもらいたい方。仕事や人間関係で行き詰まりを感じている時、彼女の「他者を否定せず、世界をアップデートする」という考え方に触れると、心がフッと軽くなります。

逆に、こんな人には向かないかも…

1. 昔の『科学忍者隊ガッチャマン』そのままの泥臭い戦闘だけを求めている方

本作の戦いは「物理的な殴り合い」よりも、「対話」や「思想のぶつかり合い」がメインになります。純粋な熱血アクションや、わかりやすい悪党退治を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。

2. 小難しいテーマや、SNS社会のリアルな描写が苦手な方

作中ではネット上の悪意や群衆の暴走がかなり生々しく描かれます。日頃からSNSの炎上ニュースなどに疲れていて、「アニメの中くらいは何も考えずに頭を空っぽにして笑いたい!」という気分の時には不向きです。

まずは1話視聴してみる

まとめ:現代のSNSとの向き合い方とは…

『GATCHAMAN CROWDS』は、単なるアニメの枠を超えて
「僕たちはこの世界でどう生きるべきか」を問いかけてくる、
色褪せない名作です。

日頃のSNS疲れを感じている方や、
価値観を揺さぶられるアニメに没頭したい方、
変身ヒーローが好きな方はぜひ、チェックしてみてください!

今回の小噺はこのあたりで
お後がよろしいようで

おまけ

小説版でさらに深く楽しむ
シリーズ構成を担当した大野敏哉さんが自ら小説化。
ガッチャマンのひとり・橘清音の日記形式で振り返る、
もうひとつの『ガッチャマン クラウズ』

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