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【小説紹介】名作『走れメロス』を『森見登美彦』が書き直したら

皆さん、本は好きですか?
チベスナは「漫画、ラノベ、小説、雑誌、啓発本など」、種類・ジャンル、
男性向け・女性向けも問わず、本を読むことが好きです。

好きな本、おすすめの本はありますか

皆さんは好きな本はありますか、繰り返して何度も読みたくなる。
人におすすめしたくなるような本はありますか

チベスナはあります。
正直、一つには絞り切れることはないですけど、まず皆さんにおすすめしたいのは
森見登美彦さん著の新釈 走れメロス 他四篇です。

この本がおすすめな理由

新釈 走れメロス 他四篇』は誰しもが、中学・高校で学んだであろう
作品たちが、その設定や雰囲気などをうまく織り交ぜられながら、
現代にアレンジされ、物語は展開されていきます。

学生時代に多くの方が学んだとはいえ、ほとんどの方が大部分を忘れていると思います。
ですが、この作品は『新訳』なので、元の作品をほとんど覚えていない、
知らないという方でも楽しめるようになっています。

ですが、元の作品の内容を知っていると、
ここはあのシーンが新釈されたものだ」とわかる場面が多くあり、
チベスナは読書中、終始ニヤリとしっぱなしでした。

ですので、本書を読み直す前に、元となった作品を再度読み返してみると
本書が10倍にも20倍にも楽しめるとおもいます。

本作でチベスナが特にニヤリとしたシーンは
メロスが前日の豪雨のせいで、濁流と化してしまった
川へ飛び込む前に祈りをささげるシーンの新訳部分が
元シーンの雰囲気そのままに、森見さんの独特な文体で
新訳されている部分が特にニヤリとさせられました。



新釈 走れメロス 他四篇 何が『新釈』なのか

『新釈 走れメロス 他四篇』は、誰もが一度は学校で学んだであろう5作品
「山月記」「藪の中」「桜の森の満開の下」「百物語」、そして本書の
タイトルになっている「走れメロス」

この5つを森見登美彦さんによって現代版に『新釈』されます。

芽野史郎は激怒した――大学内の暴君に反抗し、世にも破廉恥な桃色ブリーフの刑に
瀕した芽野は、全力で京都を疾走していた。
そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!(「走れメロス」)。
最強の矜持を持った、孤高の自称天才が歩む前代未聞の運命とは?(「山月記」)。
近代文学の傑作五篇が、森見登美彦によって現代京都に華麗なる転生をとげる! 
こじらせすぎた青年達の、阿保らしくも気高い生き様をとくと見よ!

角川文庫 新釈 走れメロス 他四篇 背面内容紹介より引用

実は舞台化も実施されていた

今回、ご紹介している『新訳 走れメロス 他四篇』の表題となっている
「新訳 走れメロス」ですが、2012年12月から2013年1月に、
アトリエ・ダンカン プロデュース公演『青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」』として
舞台化されていました。
2016年4月から5月に、一部キャストを替えて、再演も実施されています。

チベスナはどちらも観劇することができませんでした。
また再演してくれないかなって思っています。

ちなみに、キャストは「芽野役 – 武田航平さん」、「須磨役 – 新垣里沙さん」、
「芹名役 – 山下翔央さん(2012年公演時)、中村優一さん(2016年公演時)」でした。

芽野役の武田航平さんといえば、平成仮面ライダーを三役務め
(仮面ライダーキバ:紅音也、紅正夫、仮面ライダービルド:猿渡一海役)、
ライダーファンから「平成ライダーの申し子」と呼ばれるほどの人気実力
兼ね備えられている俳優さんです。

仮面ライダービルドの猿渡一海の最終変身時決め台詞
最高にかっこいいので機会があればまた、お話できればと思います。
このシーンは鳥肌がすごいのでぜひ皆さんにも見ていただきたいです。

そんな方が主演の舞台は面白いに決まっています。
ぜひ、観劇しに行きたかった……

その他の森見登美彦さんの作品

森見さんの作品で有名なものを上げれば、
映画化した「夜は短し歩けよ乙女」や「ペンギン・ハイウェイ」
アニメ化をした「四畳半神話大系」、「有頂天家族」など、
だれでも一度は聞いたことのあるものばかりのもののほか、在学中に執筆し、
第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞を受賞したデビュー作『太陽の塔』
第6回高校生直木賞受賞を受賞した『熱帯』など有名作品を上げればきりがありません。

そんな数々の作品の中から、チベスナがおすすめするのは
冒頭でも書きましたが、『新釈 走れメロス 他四篇』です。

読めばハマる森見ワールド

森見さん作品は、その独特の文体や登場人物の思考から、しばしば「森見ワールド」と
いわれています。
本書でも、その森見さんの独特な文体が遺憾なく発揮され、小説の始まりから終わりまで、
手が込んだ文章なのにすらすら読める」という森見ワールドにどっぷりつかることが
できます。

もちろん、今回紹介している「新釈 走れメロス 他四篇」以外の作品も、
全編森見ワールド全開で読み応え抜群です。

ぜひ、読んでみて森見ワールドにどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

今回の小噺はこのあたりで
お後がよろしいようで

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